ホームホワイトニングの効果・費用および注意点

ホームホワイトニングはどれくらいの効果がある?また費用や注意すべきことは?

ホームホワイトニングとはマウスピースと専用の薬を使って自宅でホワイトニングをする方法です。

歯科医院内で施術を受けることをオフィスホワイトニングといい、ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの2つがいわゆる歯のホワイトニングといわれるものです。

ホームホワイトニングとオフィスホワイトニングの効果の違い

まずはホームホワイトニングの効果についてオフィスホワイトニングと比較しながら説明をします。

どちらが早く白くなるの?必要な期間について

これは圧倒的にオフィスホワイトニングの方が早いです。
オフィスホワイトニングは1回の施術でも効果が実感でき、2・3回度通えばだいぶ白くなったと実感できます。
ホームホワイトニングの効果が実感できるには毎日数時間おこなって最低でも2週間、さらに満足のいく白さに到達するには約1か月~2か月とかなりの時間がかかります。

なぜホームホワイトニングは時間がかかるのか?

ホワイトニングの薬剤は過酸化水素や過酸化尿素といった過酸化物と呼ばれる漂白剤を使用します。
過酸化物は濃度が高いと炎症を起こす副作用があります。そのため自宅でおこなうホームホワイトニングの薬剤は安全のため低濃度の過酸化物が用いられています。

これはオフィスホワイトニングの薬剤濃度の約3分の1~10分の一程度になります。

またオフィスホワイトニングでは光を当てて反応を促進し一気に白くさせますが、ホームホワイトニングはゆっくりと時間をかけて薬を作用させるため長い時間が必要なのです。

どちらが白くなるの?白さの限界値について

オフィスホワイトニングは短期間で白くなりますが、ホワイトニング終了後から日々の食事などで徐々に色戻りが始まります。

ホームホワイトニングは毎日時間をかけてコンスタントに白くしていくため色戻りがおこりにくく最終的な限界値は高いと考えられます。

平均的な日本人の歯の色は写真のシェードガイドの3.5であるといわれています。個人差はありますがこれがホームホワイトニングによりM1まで白くすることが可能です。

オフィスホワイトニングではもうこれ以上白くならないと感じた時にホームホワイトニングを併用すればさらに白さの度合いをアップすることが可能です。ちなみに客観的にみて「この人歯が白い!」と思われるレベルがM1です。

最大の効果を得るためには

最も白くなるためにベストな方法はオフィスホワイトニングとホームホワイトニングを両方併用して行うデュアルホワイトニングです。

オフィスホワイトニングで一気に歯を白くしたのちにホームホワイトニングで色の後戻りを防止しつつさらに白さのアップを図ることができるからです。

ホームホワイトニングの費用

通常ホームホワイトニングには下記の費用がかかります。

マウスピース(トレイ)作成費用

ホワイトニングは全て自由診療のため歯科医院によってかなりばらつきがあります。上下で3万円程度が一般的ですが、安いところでは1万円以内の医院もあるようです。

薬剤(ホワイトニングジェル)費用

こちらも医院によって差がありますが相場は1~2週間分で5,000円~10,000円程度となっています。
ただし、最近では海外製品の個人通販という形で購入することが可能です。

ホワイトニング先進国アメリカでは様々なホワイトニング用ジェルがあり中でもオパールエッセンスが有名で様々な濃度やフレーバーのホームホワイトニング剤がありアマゾンでも購入できるようです。

ただし、個人輸入の場合はトラブルがあっても全て自己責任となることを理解しておく必要があります。

ホームホワイトニングの効果を得るために知っておくべき3つの注意点

ホームホワイトニングは自宅でできるという手軽さがメリットですが始めるにあたっては注意すべきことがあります。

歯科医師と相談して始める

最近は歯科医院にいかずに海外通販でホームホワイトニングキットを入手できますがあまりおすすめできません。

最大の理由は通販のマウスピースは下記のようなもので自分に合わせて作ったものではないため薬液漏れがおこるからです。薬液漏れがおこると当然効果は著しく低下し、また口腔内の炎症の原因ともなります。


歯科医院では自分の歯型にぴったり合った下記のようなマウスピースを作成してくれます。

また、歯科医師は以下のようなことも適切に判断しアドバイスしてくれます。

①自分の歯が白くなる可能性があるのか

②使用方法は自分の生活スタイルに合っていて続けることができるか

②どのような薬剤を選択するべきか

継続が苦手な方や生活サイクルが不規則な方は注意

ホームホワイトニングは毎日同じ時間帯に2時間を2週間~2か月程度続けなければなりません。事情があってやらない日が続くと効果がなくなってしまいますので規則正しい生活とかなりの根気が必要です。

あまり自身のない方は1回単位で効果が期待できるオフィスホワイトニングの方をおすすめします。

効果が出にくい歯を知っておく

一般的に次の歯の方は効果が出にくいと言われています。このような歯の方は効果が出にくいと言われています。
① 着色の度合いが高い場合
加齢による経年変色など着色度の高い人は白くなるまで通常より時間がかかります。

②歯の表面に凸凹や細かい傷がある方
歯を白く見せるには光の反射具合も重要な要素です。表面の凸凹や傷が多い歯は白く見えにくい歯と言えます。

③横に縞模様がある歯
褐色と白色の縞模様のような横線が入っているとその部分は白くなりにくく逆にその部分がホワイトニングにより目立ってしまうこともあります。

④部分的に白い斑点がある
ホワイトニングスポットと呼ばれ縞模様と同様にホワイトニングにより一時的に目立つことがあります。

⑤抗生物質の影響による色素沈着をしている歯(テトラサイクリン歯)
幼少期に風邪薬などの服用が原因となり歯がグレーがかった着色をしてしまっている方

⑥被せものや詰め物が多い歯
ホワイトニングで白くなるのは天然歯のみです。ホワイトニングにより白くなった天然歯と被せもの・詰め物の色の差が気になることがあります。

⑦神経のない歯
自分の歯でも神経が死んでしまっている歯は通常のホワイトニングでは白くなりません。

ホームホワイトニングの効果を持続させる2つの方法

飲食物に気を付ける

基本的にホワイトニング後の歯は、着色しやすい環境になっていますので食事制限があります。時間でいうと12時間~24時間なので、ホームホワイトニング中はほぼ毎日、ということになります。

避けた方が良い食べ物としては、カレー、チョコレート、ぶどう、コーヒー、紅茶、ウーロン茶、赤ワイン、その他色の濃い飲食物全般となります。

タバコもヤニが着色の原因となるため控えた方が良いでしょう。

トリートメント剤やコーティング剤を使用する

歯の着色を防ぐために歯にコーティング剤やトリートメント剤が販売されています。歯磨き後に数分塗って軽くゆすぐだけで着色を防いでくれる効果があります。

おすすめは歯と同じ成分のハイドロキシナノアパタイト配合の歯磨き粉です。ホワイトニングの痛みも軽減してくれるためホームホワイトニング中には最適です。市販の製品としてはサンギのリナメルが有名です。

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ホワイトニングについてもっと詳しく知りたい方はまとめページここを見ればホワイトニングの全てがわかる!をご覧ください。

田井 寿一歯科医師 医療法人社団百星会 理事長

投稿者プロフィール

【ホワイトニング専門歯科クリニック】スターホワイトニング総院長
2014年 東京医科歯科大学卒

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